千尋の雑記帳

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ホワイトデーの贈り物 &お詫び

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日に日に明らかに、そして刻一刻一刻と変化していく環境に対応していくのがやっとな管理人です。
こんばんは。

まず、最初にお詫びを。
できれば本日UPといっていたサイトなのですが、
地震の影響下から心身ともに抜け出すことができず、
まことに勝手、そして申し訳ない事ながら、無期延期させていただきます。


今日はホワイトデー。
計画停電や地震による慌しくも不安な日々の中でも忘れずにお返しをくれた上司陣や、
後輩に癒されて、なんとか精神的に本日は持ち直していますが、

昨日まではとてもではないけれども、
PCに長時間触れる気にもなれず、しかもありがたいことに停電範囲からは外れたものの、
せめて少しだけもできることを・・・と夜なるべく電気を使わないように就寝時間を早めているため、
前のようにPCをいじる時間が持てません。
といって、テレビにかじりついてニュースを見ている精神的余裕も持ってはいないのですが。

なんとか、地震前に書き上げていた部分+αできりよい部分までは推敲できたので、
本日は久しぶりのノイアイで。
後日は追ってUPさせていただきます。


何はともあれ。
まだまだ余震も続くようですし、
影響地域に在住の方はご注意ください。
 眼下に覘くその光景はいつもと変わらないものだった。
 ノイッシュは足を止めて、その様を眺める。穏やかな陽射しの中、剣を振るう二つの黒髪。
ヴェルダンでの合流から幾度と眺めてきたそれにノイッシュは瞳を細める。
 平穏だからこそ眺めることのできる風景。時折高くなる剣戟の音に幼子の成長を感じ取る。
 身近な者の成長は傍にいることができれば、その成長が著しいほど嬉しさは増す。たとえ、それが見えない未来でどんな形で自分や自分の大切なものに関わるか判別しかねるものでも。
 大切な女性の笑みが一つでも増えればいい。
 そうノイッシュは思う。
 けれど、自分でそれを浮かばせることが思いつかず、ノイッシュは頭を悩ませていた。
 

 あれは今から一月前になろうかとする日のこと。
 エスリンがいた頃のシアルフィではより城内で笑みが溢れた日。
 『女性から想いを伝える日』
 甘いお菓子や物と共に、女性が大切な男性に気持を伝える特別な一日。
 身分など関係なく、愛情や感謝の気持、そして友情を伝え合う日。
 愛情を伝えられたときは、気持がなければ困ることもあるが、大概は気持を向けてもらえるだけで、
胸が温かくなる特別な一日だった。
 
 気持が通じ合って始めての彼女とのそのイベントで、想いも寄らないプレゼントをノイッシュは
アイラからもらうことができた。
 やったことのないだろう菓子作りだけでなく、自分が強要したのだから・・・と願ってもいない苦手な態度にも挑戦してくれた。
 照れ屋で不器用。表現のさまはまっすぐだけれど、女性らしい所作や機微を表現するのが苦手な彼女の精一杯の挑戦・・・それはどれだけ自分を思ってくれているかの気持の表れで、その二つがどれだけ自分の胸に染み入ったか。
 思い出すだけで口元を緩めずにはいられない。
 普段あまり望まない彼女だからこそ、そのお返しに当たる日には彼女が欲するものを渡したい。
 そう願って、日々、出先でめぼしいものを探していたのだけれど・・・。
 彼女が望みそうなものが見当たらず小さく息をつく。
 だからこそ、空き時間に改めて観察することで、何かそれが思い当たればとこうして練習風景を眺めていたわけだけれど・・・。
 成果のなさに方法の変更を余儀なくされて、途方にくれて、ノイッシュは視線を彼女たちより奥深く、城下の方へと静かに動かす。そこに扇状に広がる赤茶色に広がる家々の屋根を見ては途方にくれていた。


「よ、何黄昏てるんだ?」

 肩越しにかかる軽快な声。
 にやにやと含みある笑みを浮かべているのはシアルフィの同僚のアレクだった。
 その後ろにはきょとんとしたのんきそうな巨漢のアーダンの姿もある。
 
「二人とも今日の任務は終わったのか?まだ、交代の時間には早いだろう」
 
 見つかったことに顔をしかめ、自分に比べればサボリ癖のある二人にノイッシュは苦言を呈す。
 それを難なくかわし、アレクはノイッシュの肩に肘をついた。

「お礼がえしに悩んでるんだろ?俺らでよければ相談にのるぜ?」

「・・・何か良い品でもあるのか」

 日付から察したのだろう。
 なるべく態度に出さないように、余計な詮索をされないようにと日々を過ごしてきたのに。 
 こういったことに不得手なノイッシュはアレクに助けられることも多い。
 本来ならば誰の手も借りず決めたかったのだが、残された時間からそれも難しく藁にもすがりたい気持でノイッシュは尋ねる。
 決してそれがただではなく、見返りを求められることが多いことを知っていても。
 ノイッシュは肩に乗せられた腕を跳ね除ける。

「そう、怖い顔しなさんなって。 
 他の女性が喜びそうな品なら心当たりはあるけどな。あの姫さんがってのは・・・難しいかも」

 崩された体制をなんなく持ち直し、城下で流行っているという小物や衣服、そして甘い菓子を思い浮かべながら、アレクは視線をめぐらせる。

「花・・・なんてどうだ?」
 
 綺麗なものをあげれば喜ぶんじゃないか?
 そう、素朴な意見を述べるのはアーダン。
 けれど、それにノイッシュは僅かに視線をめぐらせた。

 
 脳裏に浮かぶのは白いバラ。
 僅かだけれど、彼女との距離を縮めてくれた想い花。
 それを思い浮かべてノイッシュは小さく肩を落とした。

「今のシーズンでは難しいな」

 思い出の花ならば渡す気も起きるが、それ以外はなんとなく渡す気になれなかった。

「それように時期を調整されている花ってもあるけどな。
 そういうもんはちょっと値も張るし。
 あの姫さん、花より団子。団子よりは実用品って感じだもんなぁ」
 
 結局もとの木阿弥か・・・。
 三人寄れば文殊の知恵とも言うし、少しは進展するかとも思ったのに。
 片手で顔を抑え、ノイッシュはため息をつく。

「悪いがもう少し探してみる。つき合わせて悪かったな」

 颯爽とその場を去ろうとするノイッシュの肩をアレクが『ちょっとまて』と追いすがる。
 そして、そのまま耳打ちする。

「明日の休み、変わってやるよ」
 ・・・だからこないだの借りはチャラな。

 そして、2.3アドバイスして、その場を後にする。
 その後を『なんだったんだ、一体』そうぼやいて懸命についていくアーダンの姿があった。


2に続く

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